TENTIAL(325A) BAKUNEの凄さ|実体験とリカバリー企業の成長性の話

冬になると、「布団に入ってもしばらく寒い」「足先だけずっと冷たいまま…」といった悩みを抱える方は少なくありません。私もその一人でした。
ところが TENTIALのリカバリーウェアを使い始めてから、その“最初のヒヤッとする時間”が驚くほど短くなり、スッと眠りに入りやすくなったのをはっきり実感しました。

特に人気のBAKUNEシリーズは、身体の熱を遠赤外線として再放射し、血行を促進して体温を維持する素材(特殊機能繊維)が強み。暖かいだけでなく、寝つきや寝起きの快適さまで変えてくれる点が、多くのユーザーの支持を集めている理由だと思います。

SNSでも「本当に暖かい」「夜中に寒くて起きなくなった」といった口コミが増え、短期間で認知が一気に広がっている印象があります。最近は、CMもよく見ますしね。
そこで、今回はTENTIALの業績を伸ばしている背景を調べていきたいと思います。

目次

会社概要|TENTIAL(テンシャル)とは?

TENTIAL(テンシャル)は、2018年に設立された比較的新しいヘルスケアブランド企業です。

健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す」というミッションを掲げ、日々の生活や仕事、睡眠の質を高める“コンディショニング”プロダクトを開発しています。

本社は東京都品川区にあり、代表は創業者の中西裕太郎氏。従業員数は約170名と急成長中のベンチャーらしい規模感です。主力ブランド「TENTIAL」では、睡眠の質向上を目指す「SLEEP」、日常生活の姿勢や負担を軽減する「WORK」、足をケアする「FOOT」の3領域を中心に事業を展開しています。

とくに累計100万枚以上を売り上げたリカバリーウェア「BAKUNEシリーズ」は、遠赤外線効果で体温維持をサポートし、多くのユーザーから支持を集めています。

アスリート向けのノウハウと最新の素材技術を掛け合わせ、“365日24時間カラダを整える”という独自のアプローチでブランド価値を高めてきました。

今後はプロダクトの拡大だけでなく、ウェルネス市場全体での成長が期待される企業です。

ちなみにBAKUNEのパジャマが気になった方は、下記も覗いてみてください。

TENTIAL 業績|売上・利益・ROEの推移をざっくり把握

直近4期(2023年1月期〜2025年8月期〔2025年8月期は第2四半期累計〕)の業績推移です。

表は、売上高・経常利益(億円)、ROE(%)、PBR・PER(倍)をまとめています。決算短信で売上高・経常利益を記載しています。ROE(%)・PBR・PERはIRバンクから記載しています。最近上場した企業なので、過去五年分は調べられていません。

要約

TENTIALは、売上高が2023年20.3億円から2025年128.4億円へ6倍超に伸び、2024年〜2025年1月期にはROEが40%台に達するなど、短期間で急成長と高い収益性を同時に達成した企業です。

決算期 売上高(億円) 経常利益(億円) ROE(%) PBR(倍) PER(倍)
2023/01 20.3 0.39
2024/01 54.1 4.77 41.7
2025/01 128.4 14.4 46.3 6.7 38.2
2025/08 111.4 11.6 17.6 8.4 46.3

業績解説

TENTIALの直近業績を見ると、同社がこの数年で一気に成長し、今期は“成長フェーズから収益化フェーズ”へ移行したことがデータから考えられます。

決算短信によれば、売上高は2023年1月期の20.3億円から、2024年には54.1億円、2025年には128.4億円へと急増し、わずか2年間で6倍以上の成長を記録しました。

経常利益も0.39億円 → 4.77億円 → 14.38億円と黒字化後に大幅拡大しており、収益モデルが安定し始めていることが分かります。

特筆すべきはROEの高さで、2024年41.7%、2025年46.3%と、一般的な上場企業の平均を大きく上回っています。これは、公式HPで示されている“自社EC中心の高い自社チャネル比率(約90%)”により、中間マージンを抑えつつ顧客データを活用した効率的なマーケティングができている点が寄与しています。

加えて、決算資料でも主力製品として明記されている「BAKUNEシリーズ」の売上が伸び続けており、睡眠×温熱という成長カテゴリを取り込めたことも大きな要因です。

一方で、株式市場の評価を見ると、2025年1月期末時点でPBR6.7倍・PER38倍と、投資家の成長期待が高く織り込まれている水準にあります。つまり現状の株価は、同社が今後も売上拡大と高い利益成長を継続できるかどうかに強く依存していると言えます。

事業内容|「日常の疲れを整える」コンディショニング戦略

TENTIALは「日常の疲れを整える」というコンセプトを軸に、コンディショニング領域に特化したブランドを展開しています。単一セグメントではありますが、実際には複数カテゴリーを横断し、睡眠・日中活動・足元・睡眠環境といった生活全体を支える総合ブランドへと進化しています。

主要商品・サービス

・睡眠リカバリーウェア「BAKUNE」シリーズ

TENTIALの成長を最も牽引している主力ライン。独自素材「SELFLAME®」による遠赤外線効果で血行促進・保温性を高め、睡眠中の回復をサポートする機能性ウェアです。

パジャマ、ルームウェア、掛け布団、敷きパッドなど展開幅が広く、冬季やギフト需要も非常に強いカテゴリです。

・日中用コンディショニングウェア「MIGARU」

着心地の良さと動きやすさを両立し、日々の疲労軽減を目的としたシリーズ。オフィスワークから家事、外出まで幅広く活用でき、“日常で整える”というTENTIALの世界観を体現しています。

フットケア製品(インソール・リカバリーサンダル)

創業当初からの基盤領域。足元の負担軽減や姿勢改善など、TENTIALらしい「根本から整える」アプローチの象徴となっているカテゴリーです。

寝具・睡眠環境(マットレス・枕・掛け布団など)

睡眠の質を高めるための寝具類も展開。ウェアと寝具を組み合わせることで“睡眠時のトータルコンディショニング”を提供しています。

売上構成と注目分野

TENTIALのビジネス構造の核は、自社ECを中心としたD2Cモデル(Direct to Consumer) にあります。公式資料では 自社チャネル比率89.2% と記載されており、ほとんどの売上が自社運営チャネルから生まれています。この構造は、粗利率の向上と顧客データの利活用に大きく貢献しています。

自社チャネル中心の強みとして、商品の魅せ方、ブランドの世界観、価格設定、サポート体験をすべて自社でコントロールできる点があります。また、顧客データを活かした広告運用・商品開発が可能で、粗利率は約70%と非常に高い水準にあります。

一方で、広告投資への依存度は高く、マーケティング費用を抑えると売上が落ちやすいというD2C特有の弱みも存在します。また、近年はリアル店舗展開も進めており、EC偏重から“体験と購入のハイブリッドモデル”へとシフトしつつあります。

売上の中心はBAKUNEですが、寝具・MIGARU・フットケアなど周辺カテゴリーも伸びており、クロスセルによる客単価アップやリピート購入の増加も確認されています。

業界の将来性・リスク|拡大する休養・抗疲労マーケット

市場規模と成長性

リカバリー市場(休養・抗疲労市場)は、国内でも急速に拡大が進んでいます。日本疲労メディカル協会・日本休養協会のレポートでは、2019年に約3.9兆円だった市場が、2023年には5.4兆円へ成長。さらに 2030年には約14兆円規模に達するという見通しが示されています。


特にTENTIALの主戦場となる 衣類×睡眠・温熱分野は、同期間で 1.66倍 に伸びており、「睡眠改善」「保温・血行促進」といった機能性ウェアへのニーズが一段と高まっています。

また、2024年時点の最新データでは、休養・リカバリー市場は 6.0兆円規模に拡大。慢性的な疲労による日本の経済損失は 年間約15兆円 に上るとも試算されており、疲労回復・睡眠改善のプロダクトが社会的に重要度を増していることも追い風です。

こうした背景から、TENTIALが展開する リカバリーウェア領域は長期的に成長が続く有望市場といえます。

業界リスクと課題

効率よく成長できる一方、この業界にはいくつかの構造的リスクも存在します。

  1. 模倣商品の増加と価格競争
    機能性素材の普及により、低価格帯の類似品が増加中。ユニクロ・ワークマンなど大手アパレルも温熱パジャマ・機能性ルームウェアを投入しており、差別化を維持するハードルは高まっています。
  2. 広告依存型の成長モデル
    D2Cブランドは広告投資で売上を作る構造のため、
    • 広告費を減らす → 売上鈍化
    • 広告費を増やす → 利益率低下
      という“ジレンマ”がつきまといます。TENTIALも例外ではありません。
  3. 景気・消費動向の影響を受けやすい
    リカバリーウェアは必需品ではないため、景気後退局面や可処分所得が落ち込む環境では購入頻度が下がりやすい商品カテゴリです。
  4. 科学的エビデンス・広告表現のリスク
    「着るだけで疲労が改善」など過度な表現は景品表示法に抵触する可能性があり、ブランドとして“信頼性の担保”が不可欠。TENTIALはアスリート・自治体との共同研究を進めるなど、科学的根拠の整備に注力しています。

競合3社との主要指標比較|売上規模・ROE・バリュエーションをチェック

表では、TENTIALと競合3社(MTG・ワークマン・パラマウントベッドHD)について、売上規模、利益水準、営業利益増減率、ROE、PBR、PERの主要指標をまとめています。

単位は売上高・経常利益=億円、ROE=%、PBR・PER=倍です。

要約

TENTIALは競合大手と比べて規模は小さいものの、ROE・成長性・市場評価の面で突出しており、ブランド力と収益性の両面で投資家の高い期待を集める新興企業として際立っています。

企業名 売上高
(億円)
経常利益
(億円)
営業利益
増減率(%)
ROE(%) PBR(倍) PER(倍)
TENTIAL(325A) 111.3 11.6 -19.7 17.6 8.4 46.3
MTG(7806) 988.1 107.3 +225.5 15.6 3.6 23.1
ワークマン(7564) 1,369.3 249.0 +5.6 12.5 2.5 20.6
パラマウントベッドHD(7817) 1,085.8 128.5 -5.8 6.6 1.01 15.6

各社の紹介

MTG(7806)


「ReFa」「SIXPAD」などで知られる美容・ボディケア領域の製品を多数展開するメーカー。海外展開にも積極的で、ブランドの知名度と商品ラインの幅広さが強みです。

売上988億円・経常107億円と高収益で、営業利益増減率+225.5%の急回復が目立つ。

ワークマン(7564)

作業服・防寒ウェア大手で、一般向けの「ワークマン女子」「WORKMAN Plus」などで高品質・低価格の機能性ウェアを広く展開。全国店舗網による圧倒的な販売力を持つ企業です。

売上1,369億円・ROE12.5%と安定的で、低PBR・低PERにより割安評価が続いている。

パラマウントベッドHD(7817)

医療・介護用ベッドの国内最大手で、病院向け・介護施設向けの高機能ベッドを中心に事業を展開。高齢化社会の需要を背景に長期安定型のビジネスモデルを持っています。

売上1,085億円・経常128億円と安定する一方、ROE6.6%とやや低めで成長性は穏やか。

比較から見えてくる TENTIAL の今後

競合3社はすべて売上1,000億円規模の成熟企業ですが、TENTIALはその1/10以下の規模ながら 高いROE(17.6%) とPER46倍を維持していること が大きな特徴です。これは、投資家が同社の「成長スピード」「高い粗利率のD2Cモデル」「リカバリー市場の拡大性」に強く期待している証拠です。
その一方で、規模が小さい分、広告費の影響やヒット商品依存などのリスクも相対的に大きいです。

競合大手にはできない「ブランド特化 × D2C × リカバリー特化」という強みを活かせるかが、今後の株価と成長の分岐点になります。

TENTIALの強みと弱み

強み

① 明確なブランドポジション(睡眠 × リカバリーの勝ち領域)

TENTIALは“リカバリー睡眠ウェア”というニッチでありながら、確実に成長が見込める市場に特化したことで、アパレルの中でも差別化されたポジションを築いています。一般的なルームウェアではなく「睡眠の質を高める機能性ウェア」という明確な訴求軸が強みです。

② 自社EC比率の高さによる高収益構造

公式IR資料によれば、自社チャネル比率は約89%と極めて高く、D2Cモデルをフルに活かせる構造になっています。
中間マージンを抑えられるため粗利率が高く、顧客データを元にした商品改善・広告運用が可能で、LTV向上に直結する強みです。

③ 高成長 × 高ROEという稀有な財務体質

2023年から2025年にかけて売上は20億円→128億円へ急拡大。ROEも2024年41.7% → 2025年46.3%と非常に高い水準を維持しており、少数の上場D2C企業の中でも際立った資本効率を誇ります。

④ 体感価値の高さと口コミによる自然な拡散力

代表製品である「BAKUNE」は着用直後に“暖かさ”や“血行促進”を実感しやすく、体験価値が高い商品です。そのため口コミやSNSで自然拡散しやすく、広告に頼りきらない形で認知が広がる土台を持っている点も強みです。

⑤ 製品ライン拡張によるクロスセルと継続購買

ウェアだけでなく寝具・フットケア・日中用ウェアと拡大し、「睡眠→日中→足元」の導線で複数商品が売れる構造を構築。客単価アップとリピート率向上を両立できています。

弱み・課題

① BAKUNE依存の強いプロダクト構造

現時点では売上の大半がBAKUNEシリーズに集中しています。ヒット商品のライフサイクルや競合参入の影響をダイレクトに受けやすく、事業の分散度はまだ低いといえます。

② 競争激化と価格下落圧力

ワークマン、ユニクロ、スポーツブランドなどが温熱・機能性ウェアを低価格で大量展開しており、TENTIALの単価帯とのギャップが広がっています。今後はブランド価値・機能性でどれだけ差別化できるかが課題になります。

③ 広告費依存のD2Cモデルの宿命

自社EC主体のモデルは強みである一方、広告費が業績に強く影響する側面もあります。広告投資を減らすと売上が鈍化し、増やすと利益率が圧迫されるため、成長と収益のバランス管理が非常に難しい構造です。

④ 高バリュエーションによる株価リスク

直近ではPER約46倍、PBR約8倍と高い株価水準になっており、成長期待がすでに織り込まれています。
成長の減速や広告ROIの悪化が起きた場合、株価が大きく調整されるリスクがあります。

⑤ 季節変動・気温の影響を受けやすい

BAKUNEや温熱寝具は冬の需要依存度が高く、季節要因による売上変動が大きい点も財務の安定性を下げる要因です。

まとめ|BAKUNE愛用者が考えるTENTIAL投資のスタンス

実際にBAKUNEのパジャマを使ってみると、「あ、ちゃんとあったかい」「足先が冷えにくい」という体感はやはり本物だと感じました。

布団に入ったときのヒヤッとする時間が短くなり、寝つきがスムーズになったのは、数字では測れないけれど、毎日の小さなストレスを確実に減らしてくれる変化です。

一方で、価格は安くはないですし、春〜秋の暖かい時期には「ここまでの機能は要らない日もあるかも」と感じる場面もあります。

業績面を見ると、TENTIALはここ数年で売上・利益ともに急拡大し、高ROE・高成長の“理想的なD2C銘柄”に近い姿を見せています。自社ECを軸とした高粗利モデルと、BAKUNEを中心としたヒット商品に支えられた成長ストーリーは、現時点では非常にきれいです。

ただし、株価指標(PER・PBR)を見ると、すでに将来の成長期待がかなり織り込まれていることも事実で、「この勢いをどこまで続けられるか」が今後の焦点になってきます。

今後の業績については、特に次の3点がポイントになりそうです。

  1. BAKUNE以外のカテゴリー(MIGARU・寝具・フットケア)がどこまで育つか
  2. 広告費と利益率のバランスをどう最適化していくか
  3. 競合が増える中でブランド力を維持・強化できるか

個人的には、「商品としては好き」「マーケット環境も追い風」「数字も現状はかなり優秀」という三拍子がそろっているものの、株価の水準やBAKUNE依存のリスクは常に頭の片隅に置いておきたいという温度感です。

TENTIALは「自分でも使っていて推したくなるプロダクトを持ち、高ROEと成長性を兼ね備えた新興銘柄」です。

ただ、どちらかと言えば“安定配当で長く持つ株”というより、成長ストーリーに乗るかどうかを自分なりに見極めて付き合っていくタイプの株だと思います。BAKUNEの暖かさを体感しつつ、決算の数字と株価のバランスも冷静に追いかけていきたい企業です。

もし商品が気になった方がいれば、下に広告リンクを貼っておきますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

投資は自己責任でお願いします。

出典・参考資料

「TENTIAL「BAKUNE リカバリーウェア」公式商品ページ — https://tential.jp/night-conditioning/recovery-wear

TENTIAL 公式楽天ショップ(BAKUNE取扱) — https://www.rakuten.co.jp/tential/ 楽天市場

TENTIAL 公式Yahoo!ショップ(BAKUNE商品例) — https://store.shopping.yahoo.co.jp/tentialshop/bakune-pajamas-sweat-set-25fw.html Yahoo!ショッピング

TENTIAL「侍ジャパンコラボ BAKUNE」プレスリリース — https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000327.000032370.html プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES

TENTIAL 公式コーポレートサイト(会社概要・IR情報) — https://corp.tential.jp/

上場会社情報(JPX)「TENTIAL(325A)」 — JPX の「新規上場会社情報」セクション

財務・株価情報サイト「IR BANK」 — 各社の業績および株価指標ページ(TENTIAL, MTG(7806), ワークマン(7564), パラマウントベッドHD(7817))

各社の最新決算短信および決算説明資料 — 各企業の「投資家情報(IR)」ページで公開

“休養・抗疲労市場規模”に関する調査レポート(日本疲労メディカル協会/日本休養協会)

*注意 各社の決算短信 PDF は年月・四半期でファイル名が変更されるため、公式 IR ページからアクセスするのがベストです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次